ワールドゲームズ2022アラバマ大会の公開競技にフラッグフットボールが選ばれたとの発表を、タックルフットボールとフラッグフットボールの競技・普及を担当する公益社団法人 日本アメリカンフットボール協会として、たいへん喜ばしく、また重く、受け止めております。
現地組織委員会からの発表にも多く書かれています通り、フラッグフットボールは「幅広い世代が楽しめる接触の無いアメリカンフットボール」ですので、本大会で、このスポーツが世界中で男女、年齢の制限無く楽しまれていること、そして競技性が高いことを示すことが出来ればと思います。
我々の上位の国際団体である国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)が今後定めていく予選を男女の日本代表チームが勝ち抜き、マルチスポーツの国際大会であるワールドゲームズ2022への出場権を獲得できるよう、まずは強化体制を急ぎ整備したいと考えます。他の国が目の色を変えて準備してくることが予想される予選を勝ち抜くためには、日本国内の他のスポーツのアスリート、特にタックルフットボールの選手の方々の協力も不可欠となると思われますので、関係する競技団体との連携を強めてまいります。
公益社団法人 日本アメリカンフットボール協会
会長 國吉 誠
フラッグフットボールが2022年に開催されるワールドゲームズの公開競技に選ばれたことに大きな期待を抱いています。
フラッグフットボールはアメリカンフットボールと同じく、プレーごとに作戦タイムがある点が最大の特徴であります。これにより、状況を的確に判断し、メンバーそれぞれの能力、意欲、性格などを互いに理解、尊重しながら、状況解決に向けた適切な作戦の遂行に挑戦することになります。そのため、チームの目標の明確化、その達成にむけた役割と責任の分担や協力が重要になります。アメリカンフットボールに比べるとフィールド上の選手の数が5人と少ないことからこそ、互いに深く関わり合いながら、誰もが参加できるスポーツであり、特に学校で経験することでスポーツの魅力や価値を実感できると考えています。
このような特徴を備えたフラッグフットボールは、SDG’Sに代表される日本や世界が直面している課題解決に取り組む人材育成にも貢献できると言えます。その可能性は、「知識及び技能の習得」「思考力、判断力、表現力の育成」「学びに向かう力、人間性の涵養」を目指す、今年度より施行された小学校体育の新学習指導要領のもとでより高まるといえます。
日本フラッグフットボール協会は、日本の未来が幸福なものとなるためにフラッグフットボールは何ができるのか、という観点で引き続き活動を続けていきます。
このスポーツが、ワールドゲームズ、そしてオリンピックと、世界の風景の一部となることを目指し、力強く歩んでまいります。
公益財団法人 日本フラッグフットボール協会
代表理事 岡出 美則